ケータイ恋愛小説家
「痛い?」


「ん……あ……いたっ……」


「日向……我慢してっ」


「ん……」


あたしは唇を噛み締める。


「やべっ……マジ深く入ってるし……きついし……もうヤバいかも」


「……んっ……」


あたしは痛みから逃れようと身をよじった。


「ちょ……今、動くとヤバいって……」



蓮君の整った綺麗な顔が歪み、額からはポタリと汗の雫が落ちた。



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