ケータイ恋愛小説家
あたしは家に帰ってもまだぼんやりしていた。
さっきの蓮君とのキスシーンが頭から離れない。
「ああああああああ!」
しっかりしなきゃ!
あたしはボスっとベッドに倒れ込むと仰向けに寝転がった。
だけどやっぱり思い出すのは、さっきの出来事ばかりで……。
あの時……
思わず目を閉じてしまったあたしの唇に蓮君はフッと軽く息を吹きかけた。
それに驚いたあたしは目を開ける。
目の前にあったのは蓮君の顔のアップ。
「こんな感じ?」
レン君はいたずらっぽい瞳でそう言うとあたしから顔を離した。
そう。
また寸止め。
実際に唇を合わせたわけじゃない。
だけどなんでこんなにドキドキするんだろう。
「ホントにキスされるかと思った……」
―――しまった。
頭の中で思ったことが、口をついて出てきたことに自分でも驚いたあたしは、咄嗟に両手で口を覆った。
あうあうあう……。
な……なに無意識にそんなこと言っちゃってるんだあああああ!
蓮君は一瞬驚いたような顔でそんなあたしを見てる。
だけど「ふふん」と鼻で笑うと、すぐにいつもの表情に戻って
「ファーストキスは好きなヤツのためにとっとけ」
そう言った。
さっきの蓮君とのキスシーンが頭から離れない。
「ああああああああ!」
しっかりしなきゃ!
あたしはボスっとベッドに倒れ込むと仰向けに寝転がった。
だけどやっぱり思い出すのは、さっきの出来事ばかりで……。
あの時……
思わず目を閉じてしまったあたしの唇に蓮君はフッと軽く息を吹きかけた。
それに驚いたあたしは目を開ける。
目の前にあったのは蓮君の顔のアップ。
「こんな感じ?」
レン君はいたずらっぽい瞳でそう言うとあたしから顔を離した。
そう。
また寸止め。
実際に唇を合わせたわけじゃない。
だけどなんでこんなにドキドキするんだろう。
「ホントにキスされるかと思った……」
―――しまった。
頭の中で思ったことが、口をついて出てきたことに自分でも驚いたあたしは、咄嗟に両手で口を覆った。
あうあうあう……。
な……なに無意識にそんなこと言っちゃってるんだあああああ!
蓮君は一瞬驚いたような顔でそんなあたしを見てる。
だけど「ふふん」と鼻で笑うと、すぐにいつもの表情に戻って
「ファーストキスは好きなヤツのためにとっとけ」
そう言った。