ケータイ恋愛小説家
インターネットを立ち上げて、お目当てのサイトを開く。
それは、あたしのホームページ。
今日も2000人以上の人が、閲覧してくれている……。
その数字に安心感と満足感を得る。
この瞬間が何よりも好き。
あたしがホームページを開いたのは、半年ほど前。
友達の間で流行っていたケータイ小説というものを読んだのがきっかけだった。
自分と同い年ぐらいの子達が書く小説。
大人から見れば、文章力だとか構成力だとか、レベルは低いかもしれない。
だけど、そこにはあたし達が今興味があるもの(男の子のことや恋やHや色々……)がぎっしり描かれていて、あたしはそれらを夢中で読み漁った。
読んでいくうちに、ふと思ったの。
これならあたしにも書けるんじゃないかって。
子供の頃から、自分をお姫様に見立てて空想遊びをするのが好きだった。
もちろん本棚にはずらりと並んだ少女漫画。
あたしの空想(というか妄想)や漫画で得た知識を駆使したら、小説の一つや二つぐらい書けそうな気がした。
試しにちょこっと書いてみたら、それがあれよあれよと言う間に人気が出ちゃって、今ではあたしの小説はランキング上位の常連だ。
最初は携帯から更新していたんだけど、パソコンの方が早いし下書きもしやすいから、最近は家に帰ってからのこの時間を執筆活動に充てている。
ちなみに、ハンドルネームは“ヒマワリ”。
本名の日向を文字って向日葵。
漢字だと硬い印象があるので、カタカナで“ヒマワリ”にしている。
あたしは慣れた手つきでカタカタとキーボードを触りながら、小説の更新を行った。
続きを楽しみにしていてくれる読者も多いから、毎日の更新があたしの日課だ。
今日は数学の授業中にたっぷり妄想してきたのでタイピングの手も軽やかに筆(?)が進む。
あっという間に本日分の更新を終えたあたしは、
「さてと……」
アイスティーをストローですすりながら、今度は掲示板をチェック。
それは、あたしのホームページ。
今日も2000人以上の人が、閲覧してくれている……。
その数字に安心感と満足感を得る。
この瞬間が何よりも好き。
あたしがホームページを開いたのは、半年ほど前。
友達の間で流行っていたケータイ小説というものを読んだのがきっかけだった。
自分と同い年ぐらいの子達が書く小説。
大人から見れば、文章力だとか構成力だとか、レベルは低いかもしれない。
だけど、そこにはあたし達が今興味があるもの(男の子のことや恋やHや色々……)がぎっしり描かれていて、あたしはそれらを夢中で読み漁った。
読んでいくうちに、ふと思ったの。
これならあたしにも書けるんじゃないかって。
子供の頃から、自分をお姫様に見立てて空想遊びをするのが好きだった。
もちろん本棚にはずらりと並んだ少女漫画。
あたしの空想(というか妄想)や漫画で得た知識を駆使したら、小説の一つや二つぐらい書けそうな気がした。
試しにちょこっと書いてみたら、それがあれよあれよと言う間に人気が出ちゃって、今ではあたしの小説はランキング上位の常連だ。
最初は携帯から更新していたんだけど、パソコンの方が早いし下書きもしやすいから、最近は家に帰ってからのこの時間を執筆活動に充てている。
ちなみに、ハンドルネームは“ヒマワリ”。
本名の日向を文字って向日葵。
漢字だと硬い印象があるので、カタカナで“ヒマワリ”にしている。
あたしは慣れた手つきでカタカタとキーボードを触りながら、小説の更新を行った。
続きを楽しみにしていてくれる読者も多いから、毎日の更新があたしの日課だ。
今日は数学の授業中にたっぷり妄想してきたのでタイピングの手も軽やかに筆(?)が進む。
あっという間に本日分の更新を終えたあたしは、
「さてと……」
アイスティーをストローですすりながら、今度は掲示板をチェック。