ケータイ恋愛小説家
「お邪魔しま――す」
小声で呟きながら、主のいない部屋へあたしは上がった。
なんだか悪いことをしているみたいでドキドキしちゃう。
蓮君の部屋は相変わらずキレイに片付いてはいるものの、めずらしく脱ぎっぱなしの服が床に落ちていて、急いで用意をして出かけたということを物語っているようだった。
あたしはしゃがみこんで、衣類を畳んで一箇所にまとめた。
洋服からほんのりと漂う蓮君の香りが、またあたしをドキドキさせた。
静かな部屋に一人っきり。
することもなく手持ち無沙汰になったあたしはキョロキョロとあたりを見渡した。
部屋の隅には、シンプルなデスクがあってその上にはパソコンが置いてある。
デスクのすぐ横のラックには、大学で使っているのか難しそうな本が並んでいた。
その時突然あたしの中にいたずら心が芽生えた。
男の人の一人暮らしだもんね。
当然、ああいう雑誌とかあるよね。
“ああいう”……っていうのは、もちろんHな雑誌。
んふふふふ。
ちょっと探しちゃおうっと。
小声で呟きながら、主のいない部屋へあたしは上がった。
なんだか悪いことをしているみたいでドキドキしちゃう。
蓮君の部屋は相変わらずキレイに片付いてはいるものの、めずらしく脱ぎっぱなしの服が床に落ちていて、急いで用意をして出かけたということを物語っているようだった。
あたしはしゃがみこんで、衣類を畳んで一箇所にまとめた。
洋服からほんのりと漂う蓮君の香りが、またあたしをドキドキさせた。
静かな部屋に一人っきり。
することもなく手持ち無沙汰になったあたしはキョロキョロとあたりを見渡した。
部屋の隅には、シンプルなデスクがあってその上にはパソコンが置いてある。
デスクのすぐ横のラックには、大学で使っているのか難しそうな本が並んでいた。
その時突然あたしの中にいたずら心が芽生えた。
男の人の一人暮らしだもんね。
当然、ああいう雑誌とかあるよね。
“ああいう”……っていうのは、もちろんHな雑誌。
んふふふふ。
ちょっと探しちゃおうっと。