ケータイ恋愛小説家
あたしはペタンとその場に座りこんで、散らばった写真をぼんやり眺めていた。
それはたくさんの女性の写真だった。
顔も髪型も異なる色んなタイプの女性。
一人や二人なら、元カノかとも思えるけど……
その数はパッと見ただけでも、10人は下らなかった。
そしてその中に紛れるようにあった数枚の写真にあたしの目は釘付けになった。
恐る恐る手を伸ばす。
頭は命令する。
“見ない方が良い”って。
なのに、勝手に手が動く。
それらは、蓮君と女性が絡んだ写真だった。
いかにも仲良さそうに肩を組んでいるものもあれば、手を繋いで見つめ合っているものもあった。
さらに、蓮君と女の人がキスをしている写真まで見つけてしまった。
正確にいえば、ちゃんとキスしているわけではなく、もう少しで唇が触れそうなところで止めたポーズ。
でも二人の絡み合う視線や、悩ましげな表情が、すごくエロティックであたしは見てはいけない物を見つけた気がしてた。
胸の奥にずっしりとした重い石を抱えたような感覚。
見なきゃ良かった……。
それはたくさんの女性の写真だった。
顔も髪型も異なる色んなタイプの女性。
一人や二人なら、元カノかとも思えるけど……
その数はパッと見ただけでも、10人は下らなかった。
そしてその中に紛れるようにあった数枚の写真にあたしの目は釘付けになった。
恐る恐る手を伸ばす。
頭は命令する。
“見ない方が良い”って。
なのに、勝手に手が動く。
それらは、蓮君と女性が絡んだ写真だった。
いかにも仲良さそうに肩を組んでいるものもあれば、手を繋いで見つめ合っているものもあった。
さらに、蓮君と女の人がキスをしている写真まで見つけてしまった。
正確にいえば、ちゃんとキスしているわけではなく、もう少しで唇が触れそうなところで止めたポーズ。
でも二人の絡み合う視線や、悩ましげな表情が、すごくエロティックであたしは見てはいけない物を見つけた気がしてた。
胸の奥にずっしりとした重い石を抱えたような感覚。
見なきゃ良かった……。