ケータイ恋愛小説家
それにしても、なんで蓮君は色んな女の人とこんなことしちゃってるわけ?


その時、あの日の蓮君の言葉が頭を過ぎった。


――『オレは多分お前が思ってるようなヤツじゃないよ。女とも適当に遊びで付き合えるし、実際二股とかもあったし……』


これって、そういうこと?


そしてさらに、カフェで会った蓮君の友達の言葉も思い出す。

――『気をつけた方がいいよ? こいつ手、早いから』



蓮君がわかんなくなってきた。


だって、美雨ちゃんのこと好きなんでしょ?




なんで?




あたしは写真をかき集めてファイルにはさむとパタンと閉じて、またラックに戻した。


急に蓮君が遠い存在に思えて愕然とする。

蓮君、かっこいいもん。

きっとモテるんだと思う。

あたしには理解できないけど、大学生ってこんな感じで色んな女の人と遊んでるのかもしれない。

なんとかこの状況に整理をつけようと、あたしは頭をフル回転させて、色んな理由付けをしていた。



その時、あたしの携帯が震えた。


それは蓮君からのメールだった。

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