ふたごの愛
16歳
-----それは突然の出来事だった。
16歳…高校一年生。
帰宅部の私は、いつものように親友と帰宅。
「ただいま」
玄関に、見覚えの無い大きな革靴とスニーカーが並んでいた。
お客さんかなぁ?
[今日、お客さんがくるから寄り道しないでね]
そういえば、今朝ママが言ってたっけ★
そーっとリビングへと向かう途中で、ドアが開いた。
「おかえり、ソラ」
「ただいまぁ」
リビングの机には、ママと知らない男性二人が座っていた。
ママと同じくらいの大人と、私と同じくらいの男の子。
「こんにちは」
とりあえず挨拶。
そのまま私は二階へ行こうとすると…
「ソラ、上行かないで座って」
「あ、うん」
なんだかママ、改まってるカンジ。
私は椅子に座って、二人の男性を見た。
優しい感じの大人の人と、髪をうすい茶色に染めた若い子。
「ソラ、落ち着いてきいてね」
「なに?」
4人は、少し沈黙した。