『叶えたいこと』
うれしい、報告。
放課後の屋上。
昨日はピアノに夢中で来れなかったけど、今日は彼と話しに来た。
昼間も会ったけど、やっぱり彼とはなんだか話し易い。
「それでね、びっくりしたのよ。まさか武田君がピアノ弾けるなんて思わないから」
「そうか~いいなぁ、ピアノ。僕は不器用だから、そういうのは無理だなぁ」
「あら、不器用なの?」
「うん。昔家庭科の授業とかで裁縫やった時、散々な目にあったことある」
「あぁ~裁縫はあたしも苦手」
「裁縫できないと将来大変だよね」
「そうねぇ。お嫁行くとき…」
ギィィィ…
そんな時屋上の重たいドアの開く音がして、武田君がそこから顔を出した。
「あ、君塚!」
「あ、武田君」
「ピアノの新しい楽譜、手に入れたんだ。良かったら聞かない?」
「あ、聞くよ!あなたも一緒に…あれ?」
ついさっきまで隣で話を聞いていた彼はいつの間にか姿が消えていた。おかしいな、どっか用事でもあったのかな?
音楽室へ向かう途中、武田君に「あたしの隣に男の子がいたよね」って尋ねたら、「見てない」って返事が返って来た。
おかしいなと思いながらも、武田君と一緒に音楽室へ行ってさんざん曲を聴いた後、一緒に帰った。
彼が途中で音楽室へくるんじゃないかって期待してたけど、彼はずっと現れなかった。
昨日はピアノに夢中で来れなかったけど、今日は彼と話しに来た。
昼間も会ったけど、やっぱり彼とはなんだか話し易い。
「それでね、びっくりしたのよ。まさか武田君がピアノ弾けるなんて思わないから」
「そうか~いいなぁ、ピアノ。僕は不器用だから、そういうのは無理だなぁ」
「あら、不器用なの?」
「うん。昔家庭科の授業とかで裁縫やった時、散々な目にあったことある」
「あぁ~裁縫はあたしも苦手」
「裁縫できないと将来大変だよね」
「そうねぇ。お嫁行くとき…」
ギィィィ…
そんな時屋上の重たいドアの開く音がして、武田君がそこから顔を出した。
「あ、君塚!」
「あ、武田君」
「ピアノの新しい楽譜、手に入れたんだ。良かったら聞かない?」
「あ、聞くよ!あなたも一緒に…あれ?」
ついさっきまで隣で話を聞いていた彼はいつの間にか姿が消えていた。おかしいな、どっか用事でもあったのかな?
音楽室へ向かう途中、武田君に「あたしの隣に男の子がいたよね」って尋ねたら、「見てない」って返事が返って来た。
おかしいなと思いながらも、武田君と一緒に音楽室へ行ってさんざん曲を聴いた後、一緒に帰った。
彼が途中で音楽室へくるんじゃないかって期待してたけど、彼はずっと現れなかった。