WHITE LOVE
十二月一日月曜日。
今日から十二月の始まりだ。そして、今日杏奈に自分の気持ちを伝える。
『今日一緒に帰らない?』
杏奈に朝一番でメールを送る。
「おはよう。ゆず作文やってきた?」
「えっ、今日までだっけ?」
「そうだよー学級委員しっかり!」
クラスでよくしゃべる真美が肩を叩きながら言う。
「そうそう、昨日さ他校の人とカラオケいったのね」
「そうなんだ。どこの学校?」
「朝日高!めっちゃかっこいい人いてさー…」
「ちょっと待って」
その時、杏奈からの返信が来た。私は慌ててメールを読む。そこには予想もしないことが書かれていた。
『おはっ☆
ゆず聞いて!今日ね、中里君と一緒に帰れることになったの♪
だからごめんね。後でメールで報告します☆』
携帯を机の上に落とし、真美がびっくりした顔で私を見る。喉の奥が詰まって唾を飲み込むのもつらい感覚になった。気分が一気に下降し、頭が空っぽになった。
タイミングが悪すぎる…。
そして、杏奈に自分の気持ちを伝えられないつらさよりも、どうしようもないくらい焦る気持ちが私の体を硬直させた。
もし、今日二人が付き合うことになったら?
もし、中里君とメールしてることが彼の口から伝わってしまったら?
頭が次第に混乱してきて冷や汗が出そうだった。
私は最低だ。
今日から十二月の始まりだ。そして、今日杏奈に自分の気持ちを伝える。
『今日一緒に帰らない?』
杏奈に朝一番でメールを送る。
「おはよう。ゆず作文やってきた?」
「えっ、今日までだっけ?」
「そうだよー学級委員しっかり!」
クラスでよくしゃべる真美が肩を叩きながら言う。
「そうそう、昨日さ他校の人とカラオケいったのね」
「そうなんだ。どこの学校?」
「朝日高!めっちゃかっこいい人いてさー…」
「ちょっと待って」
その時、杏奈からの返信が来た。私は慌ててメールを読む。そこには予想もしないことが書かれていた。
『おはっ☆
ゆず聞いて!今日ね、中里君と一緒に帰れることになったの♪
だからごめんね。後でメールで報告します☆』
携帯を机の上に落とし、真美がびっくりした顔で私を見る。喉の奥が詰まって唾を飲み込むのもつらい感覚になった。気分が一気に下降し、頭が空っぽになった。
タイミングが悪すぎる…。
そして、杏奈に自分の気持ちを伝えられないつらさよりも、どうしようもないくらい焦る気持ちが私の体を硬直させた。
もし、今日二人が付き合うことになったら?
もし、中里君とメールしてることが彼の口から伝わってしまったら?
頭が次第に混乱してきて冷や汗が出そうだった。
私は最低だ。