WHITE LOVE
今回はどんな暴露話が飛び出してくるのか皆が一番楽しみにしているイベントだ。
私も今回はとっておきの話をあたためてきた。
杏奈にもまだ言っていない。大好きな人ができたのだ。
相手は同じ委員会の中里悠太。同じクラスになったことはないけど委員会で知り合い、彼の気を遣えるところやしっかりしたところに惚れ込んだ。男らしいスポーツマンタイプが好きだった私の好みからすると初めてのタイプである。真面目で頼りがいがあり、よく見ると鼻が高くてきれいな顔立ちをしている。
週に二回の委員会活動でしかあまり会えないが、彼を思うと胸が高鳴る。
この気持ちはまだ誰にも言っていない。
杏奈もきっとびっくりするだろう。
「はい、じゃあメインイベント!!」
「イエーイ!」
樹里の言葉に大きな歓声が起こる。まずはくじ引きで順番を決める。主役の杏奈はもちろん一番だった。
「あっ私最後だ」
私は六番のくじを引いた。とっておきの話がある私は胸のワクワクを必死に抑えた。
「順番決まったね。杏奈から始まってゆずで終わる」
「えー私一番?」
「主役なんだから当たり前じゃん!」
「ほらほら、杏奈どーぞ」
杏奈は少し困ったような顔をした後顔を赤らめて話し始めた。
「えっとー…実は好きな人ができました」
「えーっ!!」
杏奈は二年生の頃に別れた彼氏以来恋愛をしていなかった。私も始めて聞いたのでびっくりした。
「誰?」
「まさか復縁?」
「違う違うっ」
「じゃあ、お名前はー?」
私は杏奈をからかうように言った。
「皆知らないかも」
「えーっ本当想像付かない。早く教えて!」
樹里が急かす。
「うん、えっと…中里悠太」
……えっ。
私は一瞬聞き間違いだと思った。
「中里?ああっわかった!あの背高い人だ」
樹里が瞬時に頭を働かせて言う。
私は思考が一瞬にして止まった。
よりによって何故?
杏奈と中里の接点は?
頭が混乱してどうしていいかわからなくなった。
杏奈と同じ人を好きになってしまうなんて…ありえない。
私は目を合わさないようにシュワシュワのなくなった甘いシャンパンをそっと口に含んだ。
私も今回はとっておきの話をあたためてきた。
杏奈にもまだ言っていない。大好きな人ができたのだ。
相手は同じ委員会の中里悠太。同じクラスになったことはないけど委員会で知り合い、彼の気を遣えるところやしっかりしたところに惚れ込んだ。男らしいスポーツマンタイプが好きだった私の好みからすると初めてのタイプである。真面目で頼りがいがあり、よく見ると鼻が高くてきれいな顔立ちをしている。
週に二回の委員会活動でしかあまり会えないが、彼を思うと胸が高鳴る。
この気持ちはまだ誰にも言っていない。
杏奈もきっとびっくりするだろう。
「はい、じゃあメインイベント!!」
「イエーイ!」
樹里の言葉に大きな歓声が起こる。まずはくじ引きで順番を決める。主役の杏奈はもちろん一番だった。
「あっ私最後だ」
私は六番のくじを引いた。とっておきの話がある私は胸のワクワクを必死に抑えた。
「順番決まったね。杏奈から始まってゆずで終わる」
「えー私一番?」
「主役なんだから当たり前じゃん!」
「ほらほら、杏奈どーぞ」
杏奈は少し困ったような顔をした後顔を赤らめて話し始めた。
「えっとー…実は好きな人ができました」
「えーっ!!」
杏奈は二年生の頃に別れた彼氏以来恋愛をしていなかった。私も始めて聞いたのでびっくりした。
「誰?」
「まさか復縁?」
「違う違うっ」
「じゃあ、お名前はー?」
私は杏奈をからかうように言った。
「皆知らないかも」
「えーっ本当想像付かない。早く教えて!」
樹里が急かす。
「うん、えっと…中里悠太」
……えっ。
私は一瞬聞き間違いだと思った。
「中里?ああっわかった!あの背高い人だ」
樹里が瞬時に頭を働かせて言う。
私は思考が一瞬にして止まった。
よりによって何故?
杏奈と中里の接点は?
頭が混乱してどうしていいかわからなくなった。
杏奈と同じ人を好きになってしまうなんて…ありえない。
私は目を合わさないようにシュワシュワのなくなった甘いシャンパンをそっと口に含んだ。