あくあまリング
館山の事考えたら、激しくサボリたくなってくる…。

でも、今までの素行が決して良いとは言えないから、受験を控えたこの年は、せめて出席日数ぐらいは稼がなきゃ。


億劫な気持ちになりながらも着なれた制服に袖を通す。
ブラウスは母が丁寧に洗い、いつもアイロンをかけてくれているので、3年になっても新品のように綺麗。

いや、新品同様なのはジャージ登校のおかげもあるかな(笑)

全ての身支度を整え、鏡の前で全身の最終チェック。


よし、完ぺき。



玄関を出ると、遠くで1校時目の始業ベルが聴こえた。
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