あくあまリング
友達宣言の覚悟を決めたアタシに、翔司が小さくつぶやいた。


「オレは…。どっちでもいいよ。」




……どう理解していいのかわからなかった。。

どっちでもいい?
何が?


今度はアタシが

ニホンゴ、ワカリマスカ?

って問われる表情をしていたと思う。


思考能力がフル回転してるのかフリーズしてるのかどっちともわからない状態。


イエスか、ノーか。
2択とばかり思ってたのに…ッ。


まさかの奇想天外な3択目!!



「どっちでもいいッて?」

「あぁ…。」

「なに?どういう意味?」

「…だから、オレは付き合っても付き合わなくてもいい…ッて。」




・・・・・・・。




なんだよッ!それ!!




グルグルグルグル……。

頭の中ではまた、必死に翔司の言葉の意味を理解しようと思考をフル回転させていたけど、空回りにしかなっていなかった。
< 34 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop