あくあまリング
たった数分前。
勢いとはいえ、翔司に告ったアタシ。

それからのほんのわずかの間にどれだけ思考をフル回転させたんだろう。

いや、フル回転ではなくフリーズなのかな?



「え…あ…うんッ。付き合う!」


なにがなんだかワケわからなくなりそうにもアタシは咄嗟に答えてた。



「んじゃ、今日からオマエは俺の彼女なッ。」


照れ臭そうにワザと語尾を強めてそう言った翔司に、アタシの方が数倍も照れてしまった。
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