空と波の交わる時
―――トントン
「波ー!?」
空が布団の中を覗き込むと、まだ波はすやすやと眠っていた。
「波ー!!起きて!!」
『……んっ…空??…おはよう』
「おはよ。俺、朝ごはん作ってくるから着替えておいで」
『うん!!波ねぇ、一人で着替えできるよ☆』
波は産まれたとき、重度の脳障害と宣告された。
いろいろ検査したが原因不明、未研究の症状だとされ、治療法も見つからないままもう
16年が経とうとしている。
波の症状は表には普通と変わらないが、脳の成長が遅く、実年齢と同等のことができない。
体つきは普通の女子高生だが、知能や言語能力、身体能力は5歳の子供と大して差がない。
そんな波を、空は10年以上も傍で見守ってきた。
「波ー!?」
空が布団の中を覗き込むと、まだ波はすやすやと眠っていた。
「波ー!!起きて!!」
『……んっ…空??…おはよう』
「おはよ。俺、朝ごはん作ってくるから着替えておいで」
『うん!!波ねぇ、一人で着替えできるよ☆』
波は産まれたとき、重度の脳障害と宣告された。
いろいろ検査したが原因不明、未研究の症状だとされ、治療法も見つからないままもう
16年が経とうとしている。
波の症状は表には普通と変わらないが、脳の成長が遅く、実年齢と同等のことができない。
体つきは普通の女子高生だが、知能や言語能力、身体能力は5歳の子供と大して差がない。
そんな波を、空は10年以上も傍で見守ってきた。