リボンの指輪
優希くんが、おかしそうに笑う。




確かに、お母さんなら、“まあまあ!陽菜の彼氏!?さ、上がって上がって!まぁー、かっこいい子ねぇー”とか言ってそう。




典型的、おばさんなのだ。




「でも、陽菜に似てると思った」




「あたしにぃ!?」




「笑った時の目元が」




そんな細かいところまで見られているのかと、逆に恥ずかしくなる。




「そ、そっか」




「田村の家、隣なの?」




「そこ」




あたしは、カーテンを開けて、隣の窓を指差す。




「頼の部屋」




「本当にお隣さんだな」
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