リボンの指輪
確かに格好いいし、剣道してる時なんて最高だけど。




みんな、どうしてあたしなんて、選ぶんだろう。




そんなにモテるのなら、選び放題なはずだ。




「優希くんも、頼もおかしい」




「何が?」




「あたしじゃなくても、いいじゃん?別に取り柄もないんだよ」




「あんた馬鹿!!」




香織が、ありえないとでも言いたげな顔をして、あたしを見る。




「取り柄があるとか、顔で選ぶような男なんて、たかが知れてるっつの!」




香織はミーハーだけど、そこら辺の考えは、しっかりしていると思う。




あたしの、お姉さん的存在だ。
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