リボンの指輪
気持ちと気持ち
今日も、女の子と手を繋いで歩いている。
あたしはそれを横目で見ながら、優希くんに向き直る。
「ごめんなさい」
優希くんが、困ったように、眉を落とす。
今さっき、“別れたい”と、言ったばかりだった。
「……陽菜が謝ることじゃないよ」
「でも……」
「お願いだから、謝らないで」
ふと、優希くんの顔を見上げると、優希くんは、悲しそうに、笑っていた。
こんな顔をさせているのはあたしなんだと思うと、心がズキンと、痛んだ。
「田村んとこ、行くの?」
「そういうわけじゃない……」
「俺、分かってた。陽菜に、好きな奴がいるって」
「え?」
優希くんは、あたしの隣に腰をおろしながら言う。
「田村のこと、陽菜、ずっと見てた」
あたしはそれを横目で見ながら、優希くんに向き直る。
「ごめんなさい」
優希くんが、困ったように、眉を落とす。
今さっき、“別れたい”と、言ったばかりだった。
「……陽菜が謝ることじゃないよ」
「でも……」
「お願いだから、謝らないで」
ふと、優希くんの顔を見上げると、優希くんは、悲しそうに、笑っていた。
こんな顔をさせているのはあたしなんだと思うと、心がズキンと、痛んだ。
「田村んとこ、行くの?」
「そういうわけじゃない……」
「俺、分かってた。陽菜に、好きな奴がいるって」
「え?」
優希くんは、あたしの隣に腰をおろしながら言う。
「田村のこと、陽菜、ずっと見てた」