リボンの指輪
優希くんが立ち上がる。
もう、頼は、あの女の子を送って、家に着いただろうか。
こんな時でも、気になるのは、頼のこと。
「幸せになれよ」
今思えば、高校生のくせに、生意気な言葉だと思う。
“幸せになれ”だなんて。
でも、幼かったあたし達には、それくらいしか、表現する言葉が、見つからなかった。
また、あたしも、“幸せになる”と、心の奥で、誓った。
なのに、今のあたしは、26歳にして、いまだ一人でいる。
今も、“幸せとは何か”、分からずに、慌ただしい毎日の中、もがいている。
今も、昔も、やっぱり変わらない。
もう、頼は、あの女の子を送って、家に着いただろうか。
こんな時でも、気になるのは、頼のこと。
「幸せになれよ」
今思えば、高校生のくせに、生意気な言葉だと思う。
“幸せになれ”だなんて。
でも、幼かったあたし達には、それくらいしか、表現する言葉が、見つからなかった。
また、あたしも、“幸せになる”と、心の奥で、誓った。
なのに、今のあたしは、26歳にして、いまだ一人でいる。
今も、“幸せとは何か”、分からずに、慌ただしい毎日の中、もがいている。
今も、昔も、やっぱり変わらない。