リボンの指輪
「陽菜も、俺に惚れてんだろ?」
「嫌いになった。今、嫌いになった」
「じゃあ、どうしてそんなに泣きそうな顔、してんだよ」
頼は、全てを見透かしたかのように、あたしを真っ直ぐに見つめる。
「自信過剰なんじゃないの。かっこいいからって」
「かっこいいって思ってんだ」
頼が、にやっと笑う。
あたしが言いたいのは、そんなところじゃないし!
「好きだ、陽菜」
「あたしは別に……」
「好きだ」
あたしの最後の抵抗も、強い頼の声に、打ち消されてしまった。
もう、駄目だと思った。
これ以上、自分の気持ちに嘘をつきつづけるのは、辛かった。
「嫌いになった。今、嫌いになった」
「じゃあ、どうしてそんなに泣きそうな顔、してんだよ」
頼は、全てを見透かしたかのように、あたしを真っ直ぐに見つめる。
「自信過剰なんじゃないの。かっこいいからって」
「かっこいいって思ってんだ」
頼が、にやっと笑う。
あたしが言いたいのは、そんなところじゃないし!
「好きだ、陽菜」
「あたしは別に……」
「好きだ」
あたしの最後の抵抗も、強い頼の声に、打ち消されてしまった。
もう、駄目だと思った。
これ以上、自分の気持ちに嘘をつきつづけるのは、辛かった。