リボンの指輪
★第三章★
季節の変わり目
「さっむ――――――い!!!!」
あたしは、ぶるっと震えると、身を縮める。
「もう真冬だね、ね」
「陽菜、寒そうだな。これ貸す」
優希くんが、あたしにマフラーを差し出す。
「えっ、それじゃ、優希くんが寒いじゃん!」
「俺は男の子ですからっ」
そう言って優希くんは胸を張ったけど、やっぱり、見ているこっちが寒そうだった。
「やっぱりあたしは…」
「駄目。拒否権なし」
マフラーを返そうとしたあたしの意志は、ことごとく無視された。
「陽菜、おはよう!」
「おはよー、香織」
「あれ、あいつは?」
あたしは、ぶるっと震えると、身を縮める。
「もう真冬だね、ね」
「陽菜、寒そうだな。これ貸す」
優希くんが、あたしにマフラーを差し出す。
「えっ、それじゃ、優希くんが寒いじゃん!」
「俺は男の子ですからっ」
そう言って優希くんは胸を張ったけど、やっぱり、見ているこっちが寒そうだった。
「やっぱりあたしは…」
「駄目。拒否権なし」
マフラーを返そうとしたあたしの意志は、ことごとく無視された。
「陽菜、おはよう!」
「おはよー、香織」
「あれ、あいつは?」