リボンの指輪
頼は朝、ものすごく不機嫌そうに、『お前も休め』とか言っていたけれど。




あたしは聞き入れず、普通に頼を置いてきた。




「そう言えば、もうちょっとで頼の誕生日なんだよね」




「え!?いつ?」




「来月」




「ってことは、12月?」




「うん、24日」




「イブじゃん!!!!」




香織が驚いたように、目を丸くする。




「そうなんだよね」




だから毎年、誕生日パーティーと、クリスマスパーティーが一緒になって、大変な事になる。




プレゼントも、その分大変になる。




「何かしてあげんの?」




「いつも通りでいいよ」
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