リボンの指輪
あたしは、迷わずそれに決めた。




「決まってよかったな」




「もう、優希くんのお陰だよ~~~」




本当は、頼にも手作りにしようかとも考えたんだけど、何を作っていいかも分からなかったから。




今年だけ、買ったものっていうことで。




別に、手抜きってわけじゃないしね!!




「俺、何もしてないって。陽菜が決めたんじゃん」




「でも、優希くんがいなかったら、こんなアイディアも出なかったって」




ちゃんと、ここまで導いてくれたんだ。




答えを言うことなく、ヒントだけで。




こういうところ、大人だなって思う。




あたしは、店員さんが、プレゼント用にラッピングしてくれるのを、見守る。
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