リボンの指輪
だから優希くんには絶対、“別れたのは間違いだった”とは、思わせてはいけない。




絶対に自分を責めるから。




「これでも一応、毎日ちゃんと、笑ってるよ」




「みたいだな」




優希くんが、ははっと笑う。




「じゃ、俺はここで」




気がつくと、もう公園についていた。




「あっ、ありがとう」




「また明日」




「また明日ね!!」




あたしは優希くんの背中をしばらく見送ると、家に向かって歩き出した。




でも、気付けばよかったんだ。




ここは、高校の近くだっていうことに。
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