リボンの指輪
始まりはいつだって
学校に行っても、教室に頼は現れなかった。
自分の教室にこもっているのだろうか。
風邪で辛いなら仕方ないけど。
あたしもあたしで、着いたのがぎりぎりで、頼のところへ行く余裕がなかった。
「今日はギリギリだったじゃん」
「あー、頼のお姉ちゃんと話してた」
「あいつ、お姉ちゃんいるんだ!!」
「めちゃくちゃかっこいいよ。果歩ちゃんって言うの」
大ざっぱに果歩ちゃんをあらわすなら、“女の憧れ”、そんな感じ。
香織も、憧れそうなタイプだ。
「あいつに似てる?」
「顔はね」
「じゃ、美人さんだ」
まあ、そういうことになる。
自分の教室にこもっているのだろうか。
風邪で辛いなら仕方ないけど。
あたしもあたしで、着いたのがぎりぎりで、頼のところへ行く余裕がなかった。
「今日はギリギリだったじゃん」
「あー、頼のお姉ちゃんと話してた」
「あいつ、お姉ちゃんいるんだ!!」
「めちゃくちゃかっこいいよ。果歩ちゃんって言うの」
大ざっぱに果歩ちゃんをあらわすなら、“女の憧れ”、そんな感じ。
香織も、憧れそうなタイプだ。
「あいつに似てる?」
「顔はね」
「じゃ、美人さんだ」
まあ、そういうことになる。