リボンの指輪
「でも、もうちょっとでクリスマスじゃん」




優希くんが、困ったように言う。




せっかくプレゼントも一緒に、選びに行ってもらったのに。




「……うん」




「このままじゃ、3日くらいで機嫌なおるか、分かんないんじゃ…」




確かに、クリスマスプレゼントは、当日に渡したい。




大体、頼も、3日でクリスマスだっていうこと、覚えているんだろうか。




それを分かっていて、喧嘩売っているのだろうか。




「困るな~」




「陽菜があいつのことなんかで、困ることないのよ!!」




「でもさ」




「悪い事なんて、ひとつもしてないんだからっ!」




幼馴染みとしては、何度もクリスマスを共にしてきた。
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