リボンの指輪
どうして頼は怒っているんだろうとか、口もきいてくれないんだろうとか、何を考えているのかとか、全く分からない。




前は、理由くらいは分かっていたけれど。




これじゃあ、謝りようがない。




むしろ、あたしが悪いのかさえ、掴めない。




「この際、田村以外のみんなで、パーティーしちゃおうよー」




「23日ならいいよ」




「クリスマスじゃなくて、天皇誕生日じゃないっ!それじゃ、天皇の誕生日を祝う会になっちゃうってば!!」




今、この状況で、24か25に予定を入れたら、余計、険悪な雰囲気になりそうだ。




どうしてあたし達には、こう何度も何度も、面倒くさい出来事が起こるのだろう。




「じゃ、祝おうよ」




「やーよっ」
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