リボンの指輪
“どの彼女”とか言って。




いつからこんなに変わってしまったのか。




「一途に誰かを好きになるって、いいもんだよー」




「じゃ、好きになったら、そいつが振り向いてくれるって?」




「かもしれないじゃん」




「無理だって分かってたら?」




「え……」




ふと頼を見ると、少し儚げに、
まつげを揺らしていた。




もしかして、その女の子にも、好きな子がいるとか?
< 52 / 276 >

この作品をシェア

pagetop