雪の日の約束《短編》
「そりゃそうか…はは…」
「セイちゃんってば、変なの」
目の前で笑うユキナは、五年前よりもキレイになっていた。
だけど…。
笑う時に下がる目尻とか、肩をちょっとすくめるところとか…。
僕を…「セイちゃん」って呼ぶところとか…。
やっぱりユキナはあの頃と同じだった。
「やっぱり、これ返すよ」
僕が傘を差し出すと、ユキナは戸惑った瞳を僕に向けた。
「これは、ユキナのお気に入りだろう?」
「えっ…セイちゃん?」
「セイちゃんってば、変なの」
目の前で笑うユキナは、五年前よりもキレイになっていた。
だけど…。
笑う時に下がる目尻とか、肩をちょっとすくめるところとか…。
僕を…「セイちゃん」って呼ぶところとか…。
やっぱりユキナはあの頃と同じだった。
「やっぱり、これ返すよ」
僕が傘を差し出すと、ユキナは戸惑った瞳を僕に向けた。
「これは、ユキナのお気に入りだろう?」
「えっ…セイちゃん?」