雪の日の約束《短編》
「やっぱりセイちゃんだぁ!」


ハァハァと肩で息をしながら、ユキナは人懐っこい笑顔を見せた。



「…セイちゃん?セイちゃんだよね…?」


「おっ、おう。久しぶり…。」



不思議そうな顔で見上げるユキナに、僕は間抜けな挨拶をした。



「本当!久しぶりだね!」


ユキナは無邪気に笑ったが、僕の心は複雑だった。

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