White X'mas
「……里架……。」
「隆治ぃ〜、好きぃ〜。」
「分かったよ。」
隆治の手が私と隆治の身体を引き離す。
「別れるとか言って後悔してたのは、俺も同じだから。」
「え?」
隆治は一度クリスマスツリーに目を向けてから私に話してくれた。
「なんかさ、里架じゃないとダメなんだわ。やっぱ俺の隣は里架がいい。今更遅いかもしれねぇ、って俺も思ってた。」
「隆治……。」
「だから、里架も同んなじ事思っててくれて、すげぇ嬉しい。」
そう言って、もう一度隆治は私を抱きしめてくれた。
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