初恋
泉斗がそう言うと朱奈は笑って自分の席に帰った。


「危なかったな。泉斗」

「まぁな。…ってお前のせいだぞ!」

泉斗が相馬を睨む。
「えぇー。何で俺のせいなんだよ!?」

「お前がこんな人がたくさんいるところで2回も聞くから!」

「それはお前の声が聞こえなかったから悪いんだろ!」

「はいはい。それで、相馬の好きなやつは?」

「あぁ、俺?俺は…」
俺が‘佐奈だ’と言おうとしたとき。

< 59 / 100 >

この作品をシェア

pagetop