上手なフラれ方
「せ、成功だ!!!!」


またまたまた叫んでしまった。

すでに他の乗客はいなくなっていた。


アナウンスが流れて、ちょうど僕の地元の駅に着くことを知らせてくれた。

そのとき、また理沙からメールが届いた。

そういえば、すでにメールを無視してしまったぞ、と思ったがとりあえずメールを開いてみる。


『コウちゃん、なんで返事くれないの??
返してくれなきゃさみしいよ!!

ねえ、さっきテニスサークルの人に偶然会って聞いたけど、明日はサークル休みなんでしょ??
暇だよね??

空手部も明日は休みなんだ☆

それで、友達がいいものくれたんだ♪
なんと、格闘技のチケット!!

だからさ、コウちゃん、明日試合観に行かない??』
< 16 / 39 >

この作品をシェア

pagetop