君がいるから

元カノ

あれから澪夜の病室には
学校が終わってからほぼ
毎日逢いに行っていた


「澪夜、最近調子どう?」

『最近て・・お前毎日来て
毎日それ聞いてんじゃん』

「聞き方間違えた;
今日調子どう?これなら
いいよね?」

『そういう問題じゃ;笑
んー朝から飯はいんねぇ
んだよなぁ』

「どうして?」

『胃がうけつけなくて』

あたしはまだ澪夜の
病名を聞かされていない

けど死に関わる病気だから
重い病気には間違いない

『俺、もうそろそろ
かもなぁ(笑)』

澪夜は不安を見透かされ
まいと笑った

あたしの頬には自然と
涙がつたっていた

『那津;冗談だって』

慌ててあたしの涙を
指で拭ってくれた

「冗談でもそんなこと
言わないで・・」

『ごめんな』

頭を優しく撫でてくれた
その手はとても温かかった

その温もりは生きている証
ずっとずっと澪夜の
温もり感じていたいよ・・
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