君がいるから
澪夜の家に着きポストに
ジッポを入れようとした
そのとき・・

『家に何か用すか?』


そこには澪夜に少し似た
少年がいた
年はあたしと同じくらい
だろうか?
長身の細身で茶髪
今時の男の子って感じ

「あ・・いや別に怪しい
者じゃないからっ」

『普通に怪しいから』

「・・・」


あたしはなぜここに
きたのか説明した

『あーそーゆーこと』

「は、はい;」

『俺、兄貴の弟だから
それ渡しとくわ』

どうりで似てると思った

「ありがとう
じゃあ失礼します」

『うん、じゃあね』

これで澪夜と繋がるものは
失くなり完全に他人だ

そう思うと切なくなった

未練がましいけど
また逢いたいとか思っちゃう

まあ学校で友達に
慰めてもらおうかな・・

それに明日から新学期
クラス替えがある
新しい出会いを期待
して早く吹っ切れよう
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