大切な事

それからの私は、どんどん変わっていった。

深い、深い、闇の中へ進んでいるようだった。


学校を休みがちになり、一日中部屋にこもる事が多くなった。


『よく休んでるけど大丈夫?どうしたん?』


隣のクラスの、子からメールが来た。


私の口から出てきた言葉は

「放っておいて」


その時の私は、友達の好意さえも受け取れなくなってた。


友達が私を心配してるなんて、嘘に決まってる…。

私なんか誰にも友達と思われてないんや。


マイナスな考えが、頭の中をぐるぐると回った。


< 10 / 15 >

この作品をシェア

pagetop