君がいた部屋~二階階段前倉庫~


痛かった。


でも、もう慣れた。


あたしは耐えた。


泣こうが喚こうが、一馬は容赦しない。


むしろ面白がって更に殴る。


だからあたしは暴力を受けても痛がらないようにする。


「ちっ、てめぇは…女なら泣いたりしろよな。全くつまんねぇやつだ。」


一馬は暴行を止めた。


あたしは急いで酒を買いに行った。


そうでないとまた殴られる。


あたしは走って酒を買いに行く。


高校生になってから、何処で酒を買おうと何も聞かれなくなった。


そのおかげであたしはいつも避けを買いに走らないといけなくなった。


あたしは、もういやだった。


こんな生活…


あたしは家に戻ると一馬み避けを渡した。


一馬は「遅い!!」と言ってまた殴る。


それが終わると、あたしは部屋に行った。


そして…


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