君がいた部屋~二階階段前倉庫~


次の日、あたしは何事もなかったかのように学校へ行った。


ビクビクしたってしょうがない。


あたしは普段通りに振舞おうとした。


学校に着くと、皆が騒いでいた。


皆黒板の前でワーワー言ってる。


あたしも黒板を見た。


あたしは


ただ絶句した。


黒板にはこう書かれてあった。


「2年C組の三神美羽さんはリスカしてまーす!!嘘だと思う人は三神さんの左手首に注目(笑)」


あたしはどうしたらいいか分からなくなった。


男子の一人があたしに気付いた。


「おい!三神来たぞ!!」


何人かの男子があたしの事を抑えた。


あたしの左手首は皆の前に露になる。


「っマジかよ!!!」


「三神さん嘘でしょ?!」


皆口々に非難の声を出す。


その中でも、興味をもってもっと見ようとする子、気分を害して目を反らす子、さまざまだった。


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