君がいた部屋~二階階段前倉庫~


ドキッ…


心臓の音が聞こえた。


竜の慈しむような瞳


そして…


頬に添えられた綺麗な手


普段の自分なら振り払うであろうその手を、


振り払えなかった。


それどころか


胸が高鳴っている。


どうしようも無い程


ドキドキしている。


どうして?


こんなの無しだよ…


あたし…


竜が好き…


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