君がいた部屋~二階階段前倉庫~
包まれる。
とっても安心できる
暖かいものに
あたしは目を開けなかった。
今だけは、夢を見てもいいよね?
「辛かったな…」
あたしは竜の胸の中で小さく頷いた。
そうだよ。
あたしは辛かった。
あたしがそう確認し終えると、竜はあたしを離した。
暫く静寂が流れた。
まるで本当に絵の中にいるみたいだった。
こんな時が何時までも続けばいいのに…
あたしはもう一度目を瞑った。