君がいた部屋~二階階段前倉庫~


あたしはそのまま教室に向かった。


あたしが教室に入ると、教室が嘘のように静かになった。


誰もあたしと目を合わさなかった。


あたしはからかわれるかと思ってたけど違った。


皆それさえも嫌なんだ。


きっとあたしがこの教室にいる事が嫌なんだろう。


あたしは席に着いた。


誰も何も喋らなかった。


暫くして桜達が教室に入って来た。


桜はあたしを見つけるとすぐさま言った。


「あ!リスカ来てる!」


他の3人は笑った。


クラスはそこだけがうるさかった。


桜はあたしの前に来て言った。


「あんたさ、頭おかしいんじゃないの?」


「…どういう意味?」


「普通あんな目にあったら学校来なくなるでしょ?なのに来るとかどんだけ鈍感なの?」


「何であたしがそんな事言われなぎゃなんいのよ。」


「質問答えたら?っていうかあたしはあんたに不登校なってほしくてやったのに。わざわざ合コンしてキモい男に媚びたのが全く無駄じゃない。どうしてくれんだよ!!」


桜はあたしの髪を引っ張った。


あたしは桜を睨んだ。


「うざいから消えろ。あたしの視界に入んな。」


桜はあたしの髪を離して3人の所に戻った。


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