君がいた部屋~二階階段前倉庫~


「ねぇ、貴方名前は?なんて言うの?嫌じゃなかったら教えて。」


「雪野竜。」


「雪野さん?あたしは、」


三神美羽、そう言おうとした。


「1-A、三神美羽。」


「え…?あたしの事知ってるの?」


って事は、同じ学年の子?


「まぁな。それより三神美羽、お前死にたいって思った事あるか?」


「何よ急に…そりゃあるよ。っていうか16年も生きてたら誰だってあるでしょ?」


「そん時に付けたのか?その左手首。」


左手首…リスカの跡だ。


「何で知ってるの?あたし、貴方にまだ何にも言ってな」


「今はまだ教えられないな。でもな、俺はお前の事はだいたい分かるんだ。」


わけ分かんない。


貴方、本当に何者なの?


「時機に分かるよ。」


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