君がいた部屋~二階階段前倉庫~


「時機に分かるってどういうこと?」


「そのままだよ。今は教えられない。そのうちお前が自分で答えを見つける。」


「何よそれ、貴方はあたしの事知ってるのに。」


「だから時機に分かるっつってんだろ?今はまだ分かんなくていいんだ。」


あたしは諦めることにした。


雪野竜はきっと何も教えてくれない。


これ以上聞いたって時間の無駄だ。


あたし達は暫く何も言わなかった。


「あのさ、また来てもいい?」


「あぁ、いいよ。来たい時にいつでも来い。周りに人がいない時にな。」


「他に人がいない時?」


「この前来た時のこと考えてみろ。」


この前来た時って、たしか・・・


ドアが無かった時?


やっぱり場所あってたんだ。


「どういう事?ここは一体?」


「それも時機に分かる。」


「うん。」



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