君がいた部屋~二階階段前倉庫~
forth,雪の夜
桜の気持ち
夏はあっと言う間に過ぎ、2学期になった。
海に行った時から、あたしと陽介君は、何て言うんだろう…より一層絆が深まった気がした。
夏休みの間毎日陽介と会った。
何回かデートもした。
あたしにとって大嫌いだった夏は、
とっても楽しくて明るい夏となった。
おかげで気持ちよく新学期を迎える事が出来た。
学校は桜達のいじめがあるからあんまり楽しくないけど、陽介君がいるから学校に行った。
2学期に入ってからも、あたし達は順調そのものだった。
毎日とは言わないけど、ほとんど放課後は陽介君と会った。
あたしはまた、竜の所に行かなくなった。
それどころか
あたしは倉庫の事も竜の事も頭になかった。