君がいた部屋~二階階段前倉庫~


あたしは3人に引っ張られ屋上に行った。


3人はギャーギャー言いながらあたしを連れて行ったが、階段を登り始めると急に一言も話さなくなった。


何故?


屋上に何かあるの?


陽介君は…?


あたしは頭の中にいろいろな事が浮かぶ。


陽介君、もしかして…


あたしのせいで虐められてる?



そんなはずない。


自分に言い聞かせた。


だが客観的に見ると、あり得ない事ではない。


桜達にとって、あたしに彼氏がいる事は面白くない事だろう。


あたしは頭が痛くなった。


考えたくなかった。


だけど自発的にそういう事が浮かんでくる。


嫌だよ…


そんなのおかしいよ。


あたしが虐められてるからって


陽介君には関係無い事だよ?


あたしは信じた。


絶対違う。


陽介君はそんなに弱くない。


あたしは陽介君を信じて3人に着いて行った。


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