君がいた部屋~二階階段前倉庫~

倉庫の中で―竜―



三神美羽…


今日は本当に来ないんだな。


もう何日、否何ヶ月来ていない?


俺はそんな事考えている自分にハッとした。


もうそろそろ終わるのか?


何もかも?


三神美羽はこの部屋を必要としなくなる時がもう来るっていうのか?


俺は自らを滑稽だと思った。


だから何だって言うんだ?


俺は元々独りでここにいた。


存在しない状態で。


なのに


俺は何を考えてるんだ?


このままお前は生きていくのかもしれない。


俺を必要としなくても


たとえ


二度とこの部屋が現れなくても


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