君がいた部屋~二階階段前倉庫~


暫く桜は泣きっぱなしだった。


まるで身内が亡くなったみたいだった。


あたしはただそれを見守った。


それだけで桜は少し楽になるようだった。


それから、桜は泣き止んだ。


「美羽?」


「何?」


「会えて良かった。」


< 188 / 231 >

この作品をシェア

pagetop