君がいた部屋~二階階段前倉庫~


あたしは楽しみながらいつもの場所に向かう。


この前行ったのは何時のことだったか


図々しいのは分かってる。


ずっと行ってなかったのに今更、しかも住み着くなんて。


でも


分かって…竜…


あたし、こうしないともうダメなの。


もう、耐えられないの。


気付けばドアの前に立っていた。


「入るよ。」


あたしは竜に話しかける。


勿論、返事など聞こえてこなかった。


あたしは静かにドアを開く。


輝かしいこれからへの扉を。


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