君がいた部屋~二階階段前倉庫~
「そんな事ないよ。あたし、美羽といてるの楽しいし、美羽の事大好きだから。だから、そんな事言わないで。」
桜、あたしこの時すっごい嬉しかったよ。
桜はお世辞じゃなくて思ってる事をちゃんと言ってくれた。
桜は、あたしにとってかけがえのない大切な宝物だったんだよ。
「ご免。桜…もう言わない。」
「…桜もご免。言い過ぎた。」
「ううん。嬉しかった。そんな事言ってくれる子は桜が初めてだもん。」
「そっかぁ。…ねぇ美羽!今日カラオケ行こうよ!桜歌いたい!」
「いいけど、あたし歌わないよ。歌える歌無いから。」
「いいよ。桜ずっと歌っとく。でも、もしサビだけでも知ってるとかあったら一緒に歌って。」