君がいた部屋~二階階段前倉庫~
あたしはその日久しぶりに竜の所に行った。
あたしは周りに誰もいない事を確認して、部屋にはいった。
竜は…
いつも通りそこにいた。
「久しぶりだな。」
「ご免ね。暫く来なくって。」
「別に、お前が来たい時に来ればいい。ここはそういうとこだ。」
「竜はいつもここにいるけど、それはいたいから?」
「俺は…」
「何?」
「…ここが好きだから。」
「そっか、ここ落ち着くもんね。」
「で、今日は何の話だ?」
「あっ、あたしね、友達できたの。桜って子と、悠美って子なんだけど…」
あたしは今まであった事を全部話した。
「そうか、良かったな。」
「うん。だからさ、今学校すっごい楽しい。」
「楽しいか…そういえば、そういえば三神美羽、お前の担任誰だ?」
「担任?英語の若林先生だけど。」
「副担は?」
「化学の秋本先生。」