君がいた部屋～二階階段前倉庫～
翌日、あたしは翔太のお通夜に行った。
たくさんの人がいた。
学校の先生もいたし、同じ制服を着た人もいっぱいいてた。
全員が人形みたいだった。
皆突然すぎて訳が分からないという顔をしている。
まるで、操り人形。
自分もこんな感じなんだろうか？
あたしは皆に混ざって会場に入った。
一人で。
でも、そんな人がもう一人いた。
あたしと同じ制服を着て、あたしと同じように一人取り残された感じで座っていた。
その人は泣いていた。
顔は見えなかったけど泣いているのは分かった。
その時気付いた。
あたしも泣いてる。
